魔女の雫

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私の部屋に来る赤い目の人達(アメリカ・オクラホマ)


Butterfly eye

私の部屋に来る赤い目の人達

7歳か8歳の時、私はオクラホマにいる父のところに1週間行くことになりました。父と母は離婚したので、父と新しい継母は新しい家に引っ越したばかりでした。小さな家で、クローゼットとベッドを置いた、小さな部屋があり、テレビと連動して明かりがつく小さなドレッサーもありました。

 

父親と一緒にいて奇妙におもったのは、父が幼い子供と同じように暗闇を死ぬほど恐れていたということです。父と一緒にいるるときは、いつも電気をつけたまま眠らなければいけなくなりました。つまり眠る前は、ドアを閉めた状態でクローゼットの照明がついたままになっていなければならないのです。もちろん、これは父の住む新しい家でも同じです。毎朝、ドアを閉めて電気をつけたまま眠るので、ほかの家のように父が私の部屋に入って電源を消してくれるということはありませんでした。

 

ある夜、いつものように電気をつけ、スマホを見ているとそのまま眠りに落ちました。午前3時頃に目が覚めたのですが、起きると部屋の電気が消え、真っ暗になってしまっていたのです。そのことに気づいたとたんに、「何か良くないことが起こっている」と感じ、全身が凍り付くような寒さを感じました。夢かと疑ったのですが、座ったり、腕や足、目を動かすことができたので、これは金縛りや夢ではないようです。

Dandelion family


私がふとドレッサーのほうに目やると、そこには灰色の肌と赤い目をした恐ろしい人々が目に入りました。しかも1人ではなく、男性が4人、女の子が2人、男の子が2人います。左端には、カトリックの学校でよくある制服のような、緑の市松模様のジャンパードレスを着た、長い茶色の髪をしていた恐ろしい女の子が2人立っています。女の子の右側には、ビジネススーツと黒髪のまったく同じ2人の男性がいました。その右の男性は全身灰色で、灰色のバギースウェットパンツ、バギーパーカー、テニスシューズです。そして、右側の端に、灰色の男性と同じ服を着た2人の男の子がいました。

 

スーツを着た2人の男性が私にささやき始めました。震えながら彼らの話す声を聞き取ると、彼らは「あなたはもう長くはありません。私たちはあなたを殺します。急いでください。急いでください。私たちはあなたを殺します。」と、私や家族全員を殺すというのです。彼らは繰り返し繰り返し私にささやき続け、ついに最後には小さな女の子の1人が叫びだし、私に向かって走ってきました。それを見た私が叫んだとたん、彼らはさっと姿を消しました。私はベッドから飛び出して両親の部屋に駆け込みました。

 

父と新しい母は私がいきなり入ってきたことに腹を立てていましたが、そんなことは私にはどうでもよかったのです。しかし、ああ、1人だけではありません。8人だなんて。その夜以降、何も見ることはありません。彼らは一体誰なのでしょうか?とにかく、私はもう父の家にはいきたくありません。